売主様必見!物件撮影でやりがちなNG写真とは
不動産売買で時々オーナー様が写真を撮影してくれることがあります。
オーナー様はその物件を知り尽くした方ですが、自宅を撮影となると勝手が違うよう。
提供していただいた写真をみると、自社サイトでは掲載可能な写真も不動産ポータルサイトではNG写真になったり
購入される方からみて「?」な写真だったり。
今回はオーナー様撮影の際にやってしまいがちな4点をご紹介します。
物件撮影でやりがちなNG写真とは
1、私物の小物(見栄えのいいもの)をスポット撮影
家よりもこの小物カワイイから見て!!という風にしか見えない写真がよくあります。
写真を撮影されたオーナー様は、きっと「観葉植物が置かれている日差したっぷりの窓辺」を撮影したかったと思うのです。
しかし、画面いっぱいに窓が写っている写真を購入される側の視点に置き換えると
「家のどこかにある窓辺に置かれた観葉植物を撮影」したようにしか見えません。
撮影後の写真が「窓」を撮ったのか?「リビングの出窓」を撮ったのか?を家族に確認してもらい
この写真から何が分かるのか確認してみてはいかがでしょうか。
イメージしやすいように社内の様子を撮影してみました、やっぱり少し引いたほうがわかりやすいですね。
例)飲食店の店舗を売却するための写真なのに、棚に並んだ酒瓶の写真を撮影
2、非日常を撮影
不動産を買いたい方にとって知りたい情報とは、日常生活の状況です。
リビングの形は?収納はどの辺りにあるのか?庭はどこまで?近隣の建物はどんな感じ?といった内容です。
対象物件内における非日常の写真は、どんなに映える写真であってもデメリットとなる可能性があることを覚えておきましょう。
日常生活をする上で、見慣れない高さからの撮影もオススメできません。
このように床ギリギリから見上げて撮影した写真をみても「家を選ぶ」参考材料にはなりにくいですよね。
例)何年に1度しか雪が降らない地域なのに、雪の日の幻想的な様子を撮影
3、いい雰囲気を演出して撮影
オーナー様にとって我が家とはこだわりの塊を実現したものであることがほとんどでしょう。
そんなお気に入りの雰囲気をさらによくして撮影したくなるお気持ちはよく分かります。
しかし、写真に配置された家具や小物がオーナー様の私物で売買の対象外ならば、
スッキリと片付いている空間の方が印象が良くなります。
わざわざ大きな家具を移動させる必要はなくテーブルの上を片付けるだけでOKです。
中古物件では室内での生活をイメージさせるホームステージング(小物を置いて部屋を演出すること)用の
「新品が飾られたもの」ではなく、
「よそ様のものが片付けられていない」という見方になることを覚えておくといいですよ。
例)リビングの雰囲気を見せたくて、ファインダー内にこだわりのソファーを入れワイングラスをテーブルに並べ撮影
4、撮影した写真を加工
当社のお客様にはいらっしゃいませんが、昨今では写真の加工も簡単に出来るようになってきました。
家の写真が魅力的(設備が新しい・片付いている)なほど物件に興味をもってもらいやすくなります。
ですが、壁パンチの跡や傷は購入時の大切な判断材料となります、くれぐれも加工写真の使用はやめましょう。
不動産ポータルサイトによっては外観写真の背景を新緑の別画像に差し替えるといった加工がNGになっているところもあります。
加工した写真を仲介業者に提供することは信頼をなくす行為です。
汚れが落ちていない・把手が無い・傷だらけといった写真も、
真剣に購入を考えている方からするとリフォーム費用をより細かく見積もれる材料になります。
公開されるなら真実を伝えましょう。
例)外観写真にどうしても電線が入ってしまい見た目が良くない電線を加工で消す
基本的に、自分が物件を購入する立場になった場合に参考にならない写真にしないことが大切です。
不動産の内見には県外からのお客様もいらっしゃいます、
わざわざ何時間もかけて見に来たのに写真と全然違う物件だったらガッカリですよね。
では、みなさんにウケの良い写真とはどんなものでしょう?
お客様にウケのいい写真とは
室内の雰囲気やおおよその間取が分かるような引きの写真
カッコイイ写真ではなく、部屋の様子が分かりやすい写真
いかがでしたでしょうか?
売買不動産はあなたの商品です。
家具等を配置して生活感を感じさせる写真が見られるのは主に新築が多く
中古一戸建ての販売写真の場合は、テンションが上がる写真である必要性はありません。
居住中物件を販売する場合は、建物の外と室内の写真が揃っていると反響が高くなります。
しかし、不動産会社のスタッフにはお客様の荷物を勝手に移動して撮影することは出来ません。
そんな時こそ、オーナー様撮影写真の出番!!
これから家を売却するから少しでもいい写真を提供したい!
そうお考えのオーナー様、ぜひご参考にしてくださいね。