地鎮祭や上棟式はしなければいけないものですか?

家を建てる前に行う神事を「地鎮祭」といいます。
日本には古来より「八百万の神(やおよろずのかみ)」といって大変多くの神様がおられると言われています。
よって、家を建てる土地にもその土地の土地神様(氏神様)がおられます。
その土地神様に土地の土をいじる前に、工事の安全とそこへ住居を構えて住まう方達の家内安全・家族の繁栄をお祈りする神事ですので、地鎮祭はされた方が良いと思います。
一般的には神主が行いますが、施主の信仰により僧侶や行者などの方々が行うこともあります。
地鎮祭には事前に用意するものがありますので、行う場合には神主さんへ準備するものを確認してください。
主に用意するお供物は以下の通りです。

塩、米、酒、水、頭付の魚(鯛など)
海のもの3品(昆布やするめ等)・山のもの3品(果物)・里のもの3品(野菜)
神社への初穂料(2〜3万円位)

上棟式については、最近行う現場があまり無いように見受けられます。
上棟式は大工の棟梁が行うもので、工事が無事に棟上(むねあげ)まで進み、建物の概略の形が出来た頃に行うものです。
棟梁をはじめ、ここまで工事に携わった職人の労をねぎらう意味もあるようですが、最近は、棟梁が中心となっての家作りではなくなってきましたので、昔ながらの上棟式を行うところはほとんど無いようです。